Vol.9 TETRAPOT株式会社
TETRAPOT株式会社
- 事業・ビジョンを表すキーワード: 通信・ITの総合マーケティング、通信・ITのトータルソリューション
- 社風・人材教育を表すキーワード:全員がイキイキと楽しく、一人ひとりと対話する、一人ひとりに寄り添った日常的な教育
- 求める人材像を表すキーワード: 達成志向の高い人、現状に満足しない向上心のある人
- 学生へのメッセージ:全力で取り組もう、逃げずに向き合おう
執行役員 管理本部長 小谷 佑介 氏
TETRAPOT(株)は、総合マーケティングカンパニーとしてCRM事業を柱に急成長している会社です。本社は大阪、名古屋、福岡、静岡などに支社を置いています。CRMというのはCustomer Relationship Managementの略で顧客関係管理と訳されます。クライアント企業からの委託で商品やサービスをテレマーケティングで販売する、エンドユーザーからの相談や問合せをクライアント企業の代わりに受付け応対するという業務内容です。今回は、執行役員 管理本部長の小谷氏に、事業・ビジョン、人材育成、求める人物像についてお話を伺いました。
事業・ビジョンについて
主に通信系の企業からの委託でマーケティング事業をしています。
弊社のコールセンターからクラインアント企業の社員としてお客様へ電話による商品の営業や販売をしたり、クライアント企業のお客様からの電話による問合せや相談の窓口になったりしています。コールセンターからの電話営業だけではなく、名古屋や福岡などの支社から個人宅に訪問営業をかけるなどの仕事もしています。コールセンターは、クライアントの要望に応える1つの方法だと捉えています。ですから総合マーケティングカンパニーとして様々なサービスの展開を考え、形にしています。
通信・ITに関するトータルソリューションプロバイダとして事業を拡大展開し始めました。
例えば、インターネットにつながるIoT機器、光回線などの通信サービス、電力やガスのサービスの販売など、様々な営業活動もクライアント企業からの委託で行っております。最近では、インターネット関連の施工業務を行う子会社を設立しました。ネット環境の構築やトラブルにも対応もできるようになり通信・ITに関するトータルソリューションプロバイダとしても事業を拡大展開し始めております。
10年以内に上場し、業界のリーディングカンパニーになることが目標です。
弊社は今期設立12年目を迎えたところです。設立時には3人でしたが、今は正社員、アルバイト含めて1000人規模の会社に成長しました。前期は600人から1000人になりましたが、今期は1500人へ増員を図り、ますます事業を拡大したいと考えております。通信・IT業界の企業からの委託なので、世間にはあまり知られておりませんが、業界内ではよく知られるまでになりました。当面の目標としては西日本では一番に、10年以内の東証一部に上場し、業界のリーディングカンパニーになることを目指しています。
社風・人材教育について
職場の全員がイキイキと、楽しく仕事をして欲しいです。
仕事は楽しくあるべきだと考えています。楽しいからこそ成長できるし、社員が成長できるからこそ会社も成長できる。だから社員が楽しく働けるように会社もサポートしています。私自身も、アルバイトでこの会社で働いたことが入社のきっかけでした。当時はまったく別の就職を考えていたのですが、仕事をする中で、普通のアルバイト以上の仕事を任せてくれたこと、努力して実績を出すことで自分の成長を実感できたこと、さらに上司や先輩から感謝されたこと、もうすっかりTETRAPOTに魅せられてしまいました。気がつけば自分のやりたいことよりもここでの仕事に夢中になっていました。挫折した時には親身になって面倒をみてくれました。気に掛けて育ててくれたことにとても感謝しています。
一人ひとりと対話をするように意識しています。
人事のトップとして気をつけていることですが、人によってモチベーションの源泉は違います。どんな仕事が向いているのか、どんな時に喜びを感じるのか、どういうことにやりがいを感じるのか、人事部のメンバー全員で、従業員一人ひとりと対話するようにしています。会社のビジョンや方向性は共有しつつも、一人ひとりがイキイキと楽しく仕事ができる環境作りが大切だと考えています。
大切にしているのは、日常的な教育。一人ひとりに寄り添った教育体制。
一般職向けの基本的な研修、主任や課長など管理者向けのマネジメントに関する階級別教育を用意しています。新入社員は、入社式も合わせて3日間合宿で集中的に基本的な業務に関わる研修を実施しています。加えて、OJTによる日常的な教育をとても大切にしています。管理者が部下一人ひとりの仕事を見守り、必要なタイミングで必要に応じた教育やサポートをすること、個々の能力を理解した上で部下を育成する体制があることが弊社の強味だと考えています。
求める人材像について
達成志向の人を求めています。現状に満足しない向上心を持っていて欲しいです。
入社試験では達成志向の高さを特に評価しています。現状に満足しない向上心が人を伸ばすと考えています。みんながみんな出世を目指す必要はありません。任せられた仕事については、誰よりも詳しいと思える自信を持って欲しいし、そのための努力を大切にできると自信につながります。
人があって成り立っている会社、だから一人ひとりを大切に育てたい。
一方で、様々な方に安心して入社いただきたいと思っています。そして、皆さん全員を優秀な社員に育てたいと思っていますし、それぞれに活躍できるフィールドを用意しようとしています。それは先に説明したように一人ひとりを見ながら、それぞれに合った育て方を考えるという弊社の強味であり、一人ひとりにイキイキと働いて欲しいという会社の想いからでもあります。そのために主任や課長向けの研修にも力を入れています。
入社時、3ヶ月後、半年後の面談の実施やビズチョイス制度。
具体的な方法として、入社した時、3ヶ月後、半年後それぞれのタイミングで個別面談を持ち、仕事に対して感じていることや問題点を聴いています。弊社の特徴としてビズチョイスという制度、自分で自分の仕事を選べる仕組みがあります。必要であれば社員に提示して、社内の別の仕事にチャレンジすることができます。さらに言えば、新しい事業を作ってみたいという要望を出すこともできます。新規事業やスタートアップ企業を立ち上げるプロジェクトもこれから積極的に取り組んでいきたい事柄です。
内定者イベントは、内定者自身で企画運営しています。
入社前にも成長機会があります。内定者向けのイベントの実施はどの企業でも一般的に行われますが、弊社の独自性はそのイベント自体を内定者自身で企画運営することです。イベントを企画し運営することそのものが、実際に社会に出て仕事をしていくことと類似しています。自己成長の機会としてチャレンジします。内定者がお互いに意識やスキルを高め合ったり、チームワークを育む機会になっていると実感しています。そこで産まれた企画やゲームを今年度の採用イベントで活用したらとても好評でした。
学生へのエール
泥臭いかもしれませんが、全力で何にでも取り組んで欲しいと思います。
日々の24時間の使い方は、人それぞれだと思います。20代、全力を出して欲しい。仕事、遊び、友達づきあい、恋愛、家族、何でも構いません。全て、あるいは1つでも、逃げずに、真剣に向き合うことだと思います。手抜きや逃げは、尻つぼみ。同じ局面で、また逃げ腰になるでしょう。すぐに結果は出なくとも、そこで全力で向き合ったことは、失敗や挫折であったとしても、自分の血肉となってその後の人生に生きてきます。
発行人:一般社団法人プレミア人財育成協会 代表理事 勝亦 敏