プレミア学生インタビューVol.20 三島 直人

プロフィール

島根大学 人間科学部 人間科学科 2回生
島根大学生協 学びと体験・出発講座スタッフ

自分を動物に例えるなら:サル(サルのキャラクターのニックネームを付けられているから)

Q&A

Q1.スタッフになった動機は何ですか?
 元々、人前で話す、何かを表現するということが苦手で、そんな自分を克服するために受講した学びと体験・出発講座で出会ったある先輩に強い憧れを抱き、その憧れの気持ちから、先輩と同じ場所で自分を変える挑戦をしたいと思ったから。

Q2.自分の長所と短所は何ですか?
長所:笑顔、相手を包み込む包容力があること
短所:自信が持てない、相手の誉め言葉を素直に喜べないこと

相手のことを思ったうえでの自分

 僕は、人から褒められることがあまり好きではない。相手から貰った誉め言葉を自信につなげることができず、どうしても「自分はそうは思わない。」と自分の心に落とし込んで否定してしまうからだ。だからいつも僕は、人前に出る経験をしても、チームのプラスになることを成し遂げたとしても、 いつまでも何かの不安に心が押しつぶされそうになっている。いつまでたっても自信を持つことができず、堂々と人前で喋っている人を見て凄いなと羨ましく感じてしまう。そんな自分は、勝亦さんとのお話の中で、「相手のことを思ったうえでの自分」という言葉がとても心に響いた。例えば、誉め言葉を素直に受け入れられない自分は、相手が褒めてくれた意図,気持ちを汲み取っていなかったように、自分に向けた言葉であっても、自分が起こす行動であっても、まずは相手がどう思うか。相手がどう受け止めるかなど、“相手”を考えることが大切なのだと学んだ。僕は、学びと体験・出発講座の運営に携わるスタッフを今年から挑戦しているが、その中でも、「受講生がどう思うか。受講生にどうなってほしいか。」という考え方を教わっていた。しかし、それをうまく自分の中に落とし込めていなかった。振り返ってみても、受講生にとってこれが良いに違いない、というような決めつける考え方しかできていなかったように思う。
 今回、勝亦さんとのお話を通して、誉め言葉を素直に受け入れられなかった自分の気持ちを振り返ってみた時、「相手のことを思ったうえでの自分」の行動や振る舞い方について変えていきたいと思えるようになった。まずは、スタッフとして受講生と関わっていく中で、「相手(受講生)を思ったうえでの自分」を軸において活動していきたい。

人生は0,1(ゼロイチ)なんだ

 正解のない答えなんてない。僕は何に対しても考え込んでしまう癖がある。だから、スタッフとしての活動の中でも、「正解」を求めて頭を抱えてしまう。そんな僕に対して、勝亦さんはハッキリと『正解なんてないです。』とおっしゃった。このキッパリと断言された言葉に僕は心臓がドキッとした。世の中には多くの選択を求められる時があるが、選んだ1個、それをやっていくことが“答え”だという。僕はこの話を聞いていく中で題名にも挙げている「人生は0か1である」ということが今回の話で一番心に残った。やることが1、やらないことが0。人生において1を貯金する、つまり、やり続けることが大切であると、勝亦さんの言葉から学ばせていただいたのである。今までの自分を振り返ってみても、正しいことをしようとするあまり、選択する段階でいつもストップしていた。もしかしたら、0をずっと積み重ねてきたのかもしれない。そう考えたときに、正しいことをすることも大事だけど、自分はそれ以前に自分が決めたことをやり続けなければいけない。1を積み重ねていかなければならないということに気付いた。僕はスタッフとして受講生とこれから関わっていく中で多くの選択をすることになるが、自分が決めたことに責任を持ち、行動に移していきたい。その中でうまくいかないことがあってもそれが貴重な経験となって次の選択や行動に活きるのだから。
 僕は今回、勝亦さんとのお話を通じて、やってみよう、行動に移そうという気持ちが強くなった。正解ばかり求めるという考え方を改める気持ちを作ったことで、失敗への恐怖心も小さくなり、一歩進んでみる勇気を持つことができた。これは僕にとって、小さな成長の一歩になったのではないかなと感じているし、今後の活動の支えとなるだろう。