プレミア学生インタビューVol.30 江口 創紀

プロフィール

和歌山大学 経済学部 経済学科 サステイナブル・エコノミープログラム 2回生
生協学生委員会でPC・IT活用講座のスタッフや、新入生向けイベントに取り組む。また、和歌山大学交響楽団にも所属しており、大学から始めた初心者ながら、クラリネットを演奏している。

よく言われる第一印象:声が高い、理系っぽい、シス工(システム工学部)生かと思った

Q&A

Q1.江口くんはどんな人?
比較的ルールはしっかりと守ります。逆に、明文化されていない慣例にはこだわらず、よくないと思ったものはどんどん変えようとする姿勢でいます。

Q2.長所と短所は?
人前に出てハキハキと話すことができるという長所があります。それを裏返すと、意見を主張しすぎてうるさいという短所があります。他には、積極的に「外」(学生の内輪からの外)の方と交流できることも良いことかと思っています。

長所の裏返し

 私は、人前で喋れることが長所と言えるのには、他のことができている前提がないといけないのではないかと思っています。私の場合、ファーストインプレッションは良いのですが、クラブ活動やゼミ活動のように、比較的長い時間一緒に過ごす人とは上手くいかない傾向にあります。友達同士でわいわい雑談できて、仲のいいグループが自然とできて、みたいな、他の人が当たり前にできることができないのに、他の人ができないことができても、それは良いことではないはずです。
 また、あらゆることは「人のため」にやっています。でも、人のために活動するというのを意識しすぎると、だんだん自分がしんどくなってくるのです。果たして自分がしていることを、相手はどう思っているのか、それを考え出します。相手が思っていることはわからないので、どんどん不安になってきて、人のためにすることが嫌になってきます。
 勝亦さんは、良い部分の裏返しをなくして、良い部分をもっと活かせたらいい、みんな万能ではない、とおっしゃいます。みんなで活かしあうほうがいいそうです。できないことばかりに注目せず、できることを活かそうとすると、楽になります。しんどくなるのは、「人のためにやっている行為じたいを自分のものにしていないから」だそうです。ある行為を人のためにするときに、それを自分が成長するためにするとか、自分の楽しみにするとか、そういう風に「我が事化」することで、幸せな人生を送れるらしいです。

一番難しいのは、自分を受け入れること

 幸せを感じるのに、1割の人が良いって言ってくれたらそれでいい、と勝亦さんは考えていらっしゃいます。評価を気にする「相対積極」ではなく、人の言葉を全部「絶対積極」に変えて生きているそうです。
 確かに、8割の人が良いものを作ろうとすると、普通のものができあがるというのはわかります。面白くありません。しかし、8割の人に認めてもらえないものを作っている自分を、それで良いと認められるのかといえば、簡単にはできません。特に、人の性格を表す言葉―優しい、厳しい、明るい、真面目だ、悲観的だ、―は、必ず良い意味か悪い意味があります。人が性格を説明するときに良し悪しに中立になることは不可能で、評価に繋がるため、人の言葉を「絶対積極」に変えるのはできないと考えます。
 だから、自分次第で変わってきます。性格を表す言葉に必ず良い意味か悪い意味があるのは、性格が主観であることの表れです。人の意見に全く影響を受けないのも変な話なので、多少は受け入れる必要はあると思いますが、自分がこれで良いと思うことが幸せに繋がるのなら、これで良いのだと、自分を受け入れられたら良いなと思います。8割の人に認めてもらえない自分を認めるという難しいことを成し遂げたとき、幸せは訪れるのです。