プレミア学生インタビューVol.45 三上 大輝

プロフィール

大阪市立大学 建築学科 2回生
大阪市立大学大学生協 パソコン講座スタッフ

生まれ変わったら何になりたい?:木(木のように時間に縛られることなく、長い間自分の回りの変化を見つめてみたい)

Q&A

Q1.自分の長所
困っている人がいれば助けてあげたいたいと思います
相手には正直に付き合う

Q2.自分の短所
自分の話の意図が伝わらないことが多い
ミスを引きずりがち

Q3.今やりたいこと
釣りを始めてみたい

伝えるということ

 他の人に自分の考えを伝えるというのはとても大切なことだと思う。今の世界も昔の人たちが良いことだと判断してきたものを僕らに伝えていく形で成り立っている。同様に、僕らも次の世代へと受け継いでいくことが必要であり、そのために自分の考えを他人に伝えるというのは必要な能力である。ただ、自分にはこの能力が欠けているように感じる。その点について相談したところ、勝亦さんから”相手を知る”ことが大事だという言葉をいただいた。
 大変失礼ですが、自分の考えを大きく揺るがすアドバイスを求めていたその時の僕にはこの言葉はそれほど響かなかった。会話するうえで相手がどのような状態で自分と向き合っているのかを考えることは基本であろうと考えていたので、ありきたりなアドバイスをされたように感じた。しかし、これまでにも何十人もの学生スタッフに対してインタビューしている勝亦さんが実際に僕と話して、感じたことに対する言葉に意味がないことはない。“相手を知る”とはどういうことかについてもう一度考えてみることにした。そこで、今までの経験を振り返ると、僕のしている相手を知るという行為に大きな間違いがあったことに気づいた。僕は相手を知った気になっていただけなのだ。実際の相手ではなく相手と話をする中で知り得た情報から自分で相手を想像し、その想像した相手に対してのみ語りかけていたのだ。現実とリンクしていない話を聞かされる相手は僕が何を話しているのかが分からなくなり、理解しようとするのを辞めてしまう。このような経験を何度もしてきた。
 ではいったいどのようにすればよいのだろうか。相手を想像するのは決して悪いことではない。ただ、現実の相手と自分の想像する相手をしっかりつなげて説明していく必要があるように思える。そうすれば相手には自分を知ろうとしてくれている安心感を持つことができ、僕の考えも理解してくれるはずである。