プレミア学生インタビューVol.46 神田 行宏

プロフィール

名古屋大学大学院 理学研究科 1回生
学部生の時に大阪市立大学生協のパソコン講座スタッフとして活動

好きな言葉:彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず

Q&A

Q1.自分の長所は?
自分の気持ちに正直に生きようと思っているところ。

Q2.自分の短所は?
物事を始める前にあれこれ慎重に考えすぎて行動に移せないところ。

Q3.パソコン講座スタッフをやって成長したと思うところは?
他人とのコミュニケーションに対する苦手意識が改善した。

第一印象は…

 質問に答えた後、勝亦さんがおっしゃった私の第一印象は「真面目そうで、丁寧」で、加えて「1つのことを話す時の前置きが長すぎる」と指摘されました。確かに勝亦先生のおっしゃった通り私は「これは○○ですが、」や「○○のような例外はあるのですが、」など、自分が伝えたい話題を話す前に“補足”をよく加えてしまい、勝亦さん曰く「理論武装しているが故に、相手から情報を得る機会を失っている」という状態に陥っていたのです。ものの数分で自分でも気づかなかった弱点を見破られてしまい驚愕するとともに、勝亦さんの観察眼に感心してしまいました。
 勝亦さんが話す際に気をつけていることは「シンプル(簡潔に)、ダイレクト(相手に響くように)、バリュー(相手にとって価値を生む内容を)」だそうです。まずは相手に自分への興味を持たせることが第一。むしろわざと相手が入り込める余地を作って相手に質問させ、相手の心を掴むのも良い、とおっしゃっていました。どれも私の話には無かったもので、これから他人と話す時の教訓にしよう!と気を引き締めました。

ピンチはチャンス!

 次に勝亦さんがお話してくださったことは、「短所は“解決するもの”」でした。つまり、自分の短所やそれによる失敗を諦めて受け入れたり後悔したりするのでは無く、その克服に向けて考えて行動すべきだ、ということです。勝亦さんは何か困難に直面したときに即座に解決法を模索するようにしているとおっしゃっており、例えばコロナで外出自粛が騒がれる現状を「新しい働き方を試す契機」と早期に捉えて、オンラインでインターンを行う「スマートインターン」など革新的な取り組みにどんどん着手していらっしゃるそうです。このお話をされている時の勝亦さんはとても活力的に見え、私は思わず、この意識を持って物事に取り組むのは楽しいだろうな、と思ってしまいました。
 先程私が指摘された短所も、見方を変えれば「成長できる余地」になると気づかされました。「今のままではだめだから直さなければ」よりも「直したらより多くの人から好かれるコミュニケーションができるようになる」と捉えた方が不思議と気持ちが楽になります。考え方一つでこれほど変わるのは驚きでした。

自身を持って

 最後に勝亦さんは私の“慎重”という点に触れてくださいました。勝亦さん曰く、慎重であるということは悪いことでは無く、誰しも人からの印象を気にしてよく考えてから行動するのは当たり前だ、とのことでした。このときに勝亦さんが引用された言葉が「計画するときは悲観的に、行動するときは楽観的に」でした。慎重であることは物事を計画するときには良いけれども、それを行動に移すときには邪魔になってしまいます。慎重さゆえに行動して結果が生めないのでは意味が無い、ということです。
 勝亦さんは慎重に考えてから行動を起こす時のコツとして、「自分に自信を持つ」とおっしゃっていました。そして「行動すべきと感じたときにすぐやるべき」とも。私は今回のインタビューを通して自分が今持っている課題に気づくことができ、それを克服したいと思えることができました。つまり今が私がこの課題に取り組むべき”契機”なのだと、勝亦さんのお話を聞いて強く実感しました。今回のインタビューで学んだことを意識しながら、課題を克服してどんどん成長していきたいと思いました。